「(タイトル未定)」

はこんな話


24世紀末、人類は地球外知的生命からのメッセージを受け取る。これをきっかけに、人類は太陽系外への進出を始める。こうして「新大航海時代」の幕が開けた。

舞台は30世紀末の銀河系宇宙。人類による植民惑星は30に達した。その内、独立政府に移行したものは15になった。
惑星間の物資移送を担っているのが宇宙輸送業者、通称「運び屋」。巨大な輸送船で惑星間を行き来している。その足回りの良さを買われて、未開拓星系の探索や無人惑星の調査なども請け負っている。
若き運び屋である主人公の元には、今日もまた仕事の依頼が舞い込む…。


[主な登場人物]

デボラ
主人公。運び屋。輸送船「デボラ」船長。一人で輸送船を切り盛りしている。実は大学生なのだが、仕事の都合上、通信制で学んでいる。

アンジェ
デボラの船に、密航まがいの方法で潜り込んできた女性。「他の世界を見たくて」というのがその理由。とりあえず「見習い」として働かせてもらうことになった。デボラより1歳若い。大学では「歴史学(モダン期の社会文化)」を専攻していた。

ロンド、ガボット、ブーレー
輸送船「デボラ」専属のロボット。3体セットで制作された。主に軽作業をこなす。最も高度なEタイプの人工知能を搭載しており、感情や性格を持つ。
同じ製作者による、リチェルカーレ、ジーグ、バディネリという先行型があるが、現在行方不明。

バケットヘッド
つまり「バケツ頭」。輸送船「デボラ」専属のロボット。人間と同じぐらいの大きさと体つきを持っており、人間並みの労働ができる。正式な名前はちゃんとあるのだが、「バケツ頭」の通称が定着してしまっている。

フクタ大統領
惑星アルセド第2代大統領。アンジェのお母さん。夫は農業を営んでいて、政界には関与していない。アンジェはお父さんといっしょに暮らしていた。(つまり、アンジェはお嬢様なのだが、父の影響で妙に野性的なのである。)

[メカニック]

輸送船デボラ
全長400mの大型輸送船。元々は主人公デボラの祖父が使用していたものを譲り受けた。「デボラ」は船の名前であると同時に、船を統括する人工知能の名前でもある。そして、主人公とも同じ名前。あまりにもややこしいので、実は主人公はファーストネームの「デボラ」ではなくミドルネーム「リコ」で呼ばれている(うむ?どっかで聞いたことがあるような…)。

2人乗り汎用宇宙航空機「リンクス」
20世紀の可変翼戦闘機F-14トムキャットのレプリカ。宇宙航空機製造企業が制作したもので、外見を完全に模倣したタイプ「トムキャット・レプリカ」と、実用的に改良したタイプ「リンクス」の2つがある。マニアには「トムキャット・レプリカ」が人気だが、宇宙航空機としては使い勝手が悪い。「リンクス」は非常に実用的で、「運び屋」には愛用者が何人もいる。輸送船デボラに1機搭載。

惑星往還輸送船「ジャンガリアン」
別名「ジャン」。多量の荷物を惑星表面に下ろす時などに使う。輸送船デボラに2機搭載。

ノーチラス3
広く使われている有人宇宙作業船。輸送船デボラに5機搭載。


他にもいろいろと設定はあるんですが、長くなるんで略。